秩序や社会規範にがんじがらめの日本的な日常生活。奇妙な形態の自然物が、日常の文脈を逸脱し、新たな知覚を呼び覚ます。
井上織衣さん(アーティスト) パリ在住。
井上織衣さんの作る作品は、小さな優しさと不思議な柔らかさでできている。
普段目にすることがある自然のモノが、私たちの日常生活に問いかけてくる。
私たちの体の中に普段使わない器官があって、その作品が発信するメッセージを受け止めると、わたしたちの常識や社会規範やルールといったものが本当は何のために有るのか考えさせられてしまう。
自由な詩であり散文のような文脈を持ちながら、小さな声に耳を傾けさせるようにできている。